メンタルヘルス不調を防ぐために大切なのは、まず働く人一人ひとりが「自分の心の健康は自分で守る」という自覚をもつこと、そして日々セルフケアを心がけることです。本連載ではセルフケアとして知っておきたい、ストレスへの気づきと対処法などをまとめています。
第8回
こんなときどうする? 働く心のモヤモヤ仕事や職場に不満がある
- 仕事が合わない
- がんばっているのに認められない
- やりがいが感じられない
仕事をおもしろくするには
仕事(職場)がつまらないと感じるときはあるものです。これは、仕事だけに原因があるのでしょうか。「仕事が何を与えてくれるのか」ではなく、「自分がどう仕事に活力を与えられるか」と考えてみると発想の転換につながります。主体的に取り組んだ仕事には、かけがえのない達成感があります。
- 主体的に考えるヒント
- 自分を生かせる部分はないかもっと工夫ができないかさらに成果をあげる方法はないか全力で取り組んでいるか
働くことに行き詰まりを感じたとき
働き続けることに迷いを感じたら、職場環境や職種を変えることが頭に浮かびやすいものです。ですが、その前にいまの仕事や働き方について振り返ることも大切です。
「キャリア・アンカー」と「キャリア・サバイバル」は、長い職業生活を歩むにはどちらも必要な考え方で、いわば「車の両輪」のようなものです。いま、感じているストレスを働くエネルギーに変えるヒントが見つかるかもしれません。
- 解消のヒント1キャリア・アンカーを明確にする
自分にとって大切なことは?
アンカーとは船の錨、流されないように下ろすおもりのことです。働く上で、自分の内なるエネルギーの源となるものは何か、明確にしてみましょう。いまの職業を選ぶとき、絶対に譲れない拠り所は何でしたか。それを自覚していると、どのような仕事に対しても「これが自分の成長にどうつながるだろうか」と考えられるようになります。たとえネガティブな出来事やストレスフルな状況でも、自分の成長の糧になると思えば仕事をこなすエネルギーがわいてきます。
アンカーを自覚する4つの質問
- 仕事上で楽しいと感じるのは…どんなとき?
- 仕事上でうれしいと感じるのは…どんなとき?
- 仕事上で得意だと思うのは…どんなこと?
- 職業上で得たいと思うものは…何?
- 解消のヒント2キャリア・サバイバルの軸でとらえ直す
とはいえ、仕事はそもそも組織に要求されることに応えてこそ、成り立つもの。「サバイバル」は、自分の内にあるアンカーに従っていても、求められている職務や役割を適切にこなせなければ職業生活は生き残れないということを意味します。世知辛い表現ですが、当然のことといえます。もしも、働く意欲を失いかけたときは、この「サバイバル」の考え方に基づき「自分は、周囲や会社からどんなことを期待されているか」という視点で仕事をとらえ直してみてください。必要とされることをコツコツと続けるうち、自分のアンカーが受け入れられる機会が訪れることもあるのです。
すき間時間にどこでもできる簡単な体操を紹介します。1つの動作を4秒で行う「4秒筋トレ」、30秒で体幹を鍛える「体幹筋トレ」、筋肉を整える「ストレッチ(上半身・下半身)」の4種類の体操があります。今いる場所をジムにする“どこでもジム”で、筋トレ&ストレッチに取り組みましょう!
- 「太ももとお腹引き締め」
- まっすぐに立ち、手は腰に
- 「1、2、3、4」と数えながら床と平行になるまで太ももを引きあげる
- 反対の足も同様に
- 「足首ゆらゆら 股関節のストレッチ」
- 足をのばして床に座る
- 両足を肩幅でまっすぐになるようにのばす
- かかとを支点につま先を内外へたおす
参考資料『どこでもジム』監修:都竹茂樹 大阪大学スチューデント・ライフサイクルサポートセンター教授・医師 東京法規出版刊